高齢な親がどうしても自動車を運転しなければならない・・・。心配なことが沢山ありますね。
そこで、高齢者ドライバーの事故対応にも安心な、ドライブレコーダー特約付きの自動車任意保険を調べました。
自動車任意保険(以降、自動車保険)は1年に1回見直すことができるので、高齢になった親の車の自動車保険を高機能なドライブレコーダー特約付きの保険に切替える、いいチャンスかもしれません。
定年前後の世代は、親が高齢世代に近づいています。離れて住む親世代の高齢ドライバーを少しでも安心できる環境に置きたいと思いませんか?
何故ドライブレコーダー特約付きの自動車保険か?
最近、「あおり運転」事件などが話題になりドライブレコーダーを付けるドライバーが増加している、との報道がありますが、若い世代のドライバーだけでなく、高齢者のドライバーにこそ安心を与えてくれるのが、ドライブレコーダー特約付きの自動車保険だと私は思います。
万一事故が発生した場合に、ドライブレコーダーにより事故状況を「見える化」することで、各種トラブルからドライバーを守れることが要因に挙げられます。
自分で購入するドライブレコーダーと違い、ドライブレコーダー特約付きの自動車保険は次のようなサービスが付帯することが挙げられます。
・事故発生時のサポート機能が付いている
・事故発生時に保険会社に自動通知がされる
・事故発生時の映像が自動送信される
・保険会社から運転者に対して「安否確認」がされる
・110番・119番への通報を代行してくれる
・ロードサービスなどの手配をしてくれる
・高速道路の逆走注意アラート機能が付いている
・指定区域外の走行アラート機能が付いている
・前方衝突のアラート機能が付いている
・車線逸脱のアラート機能が付いている
・安全運転の支援サービスが提供される
・安全運転の診断サービスが提供される
・見守りサービスが提供される
※ 保険会社によって、若干サービス・機能が相違します。
この様なサービスは、若い世代のドライバーでも有益ですが、特に高齢者ドライバーにとっては、特筆すべき有難いサービス・機能だと思います。
遠く離れた親が、どうしても自動車を運転しなければならないケース(特に公共交通の発達していない地方では、高齢世代の親でも運転しなければならない等)を考えると、その子供世代にとっては上記の様なサービスが付いている自動車保険は大変有難いものではないでしょうか?
ドライブレコーダー特約の概要
保険会社によって、若干サービス・機能が相違しますが、ドライブレコーダー特約の各サービスの概要を見ます。
事故発生時のサポート機能
普通の自動車保険なら、事故発生時の連絡は事故当事者が保険証券番号等を、保険会社に電話で連絡し、事故の受付をするのが一般的ですが、
保険会社が提供する高性能ドライブレコーダーを取り付けると、ドライブレコーダーが大きな衝撃を検知すると(自力走行が困難と思われる程度の衝撃)、自動的に保険会社の事故受付センターに自動通知がされ、事故発生時の映像が自動送信されます。それにより、保険会社への事故受付も完了してしまいます。
さらに、保険会社から安否確認が行われたり、場合によって110番・119番通報も代行してくれます。他にロードサービスの手配もしてくれる充実ぶりです。
若い世代のドライバーでも、高齢ドライバーでも、事故の当時者になると冷静な行動がとれなくなりますが、上記の様な「事故受付センターへの自動通知、事故の自動受付、映像の自動送信、安否確認、110番・119番通報、ロードサービス手配」等々、大変有難い価値のあるサービスですね。
また、ドライブレコーダーが事故検知しないレベルの事故の場合は、ドライブレコーダーの「緊急通報ボタン」を押せば、事故受付センターと音声を通じた連絡がとれるので、事故を起こした直後のドライバーは気が動転しているので、次に何をすればいいか事故受付センターのオペレータからの指示があるので、大いに助かります。
さらに、ドライブレコーダーが事故を検知した後、事故によっては車のエンジンが停止して、ドライブレコーダーも機能しなくなる場合がありますが、このような場合は、事前に登録した携帯電話に事故受付センターから連絡が入る仕組みにもなっているようです。
高速道路の逆走注意アラート機能
GPS等を活用して、実際に逆走事故が発生した高速道路のインターチェンジやサービスエリア等で、逆走を検知した場合に、逆走の可能性を「進行方向を確認して下さい」とドライブレコーダーが音声で注意喚起してくれます。
指定区域外の走行アラート機能
あらかじめ任意に設定した指定する区域外を走行した場合に、未然に事故を防止するために「指定区域外に出ました」とドライブレコーダーが音声で注意喚起してくれます。
これなどは、高齢者のドライバーを持つ家族にとっては、見守りサービスとして有難い機能ではないかと思います。
前方衝突のアラート機能
走行中に前方車両と衝突の恐れがあると判断した場合に、アラートで注意喚起します。
例えば、走行中に前方の車に異常接近した場合に「前方衝突の危険があります」とドライブレコーダーが音声で注意喚起してくれます。
車線逸脱のアラート機能
時速30km以上で走行中に、車線を逸脱して走行した場合に、アラートで注意喚起します。
例えば、一般的な双方通行の道を走行している場合、中央のセンターラインを逸脱して右側(反対車線)を走行した場合に「右車線にご注意下さい」とドライブレコーダーが音声で注意喚起してくれます。
安全運転の支援サービス
急加速・急減速・急なハンドル操作、ふらつき等、事故につながりやすい運転状況を検知して、アラートで知らせてくれます。
事故に繋がる恐れがある運転状況・動作をドライブレコーダーが検知した場合、ドライバーに注意喚起する機能です。
安全運転の診断サービス
急加速や急減速の発生回数等の運転傾向や、アラートの配信状況を、毎回・毎月の運転傾向を分析した「運転診断レポート」として提供してくれます。運転診断レポートは、スマホやパソコンから確認できます。
これも、高齢者のドライバーをもつ家族にとって、高齢ドライバーの運転状況を知ることができる、非常に助かるサービスだと思います。
見守りサービスが提供される
これは、特に高齢者のドライバーの運転を心配する家族にとっては、有難いサービスです。
高齢ドライバーが運転している時の各種アラートの発生時刻や場所等の情報を、あらかじめ登録した見守る人(家族)にメールで情報を提供してくれます。
万が一、高齢ドライバーが事故にあい、事故緊急自動通報の安否確認コールが行われた場合は、ケガや緊急搬送の有無などをメールで連絡してくれます。
ドライブレコーダーの取付け
保険会社と契約するとドライブレコーダーが送られてきますが、基本的にはドライブレコーダーは自分で取り付ることになります。
但し、取付けに自信のない人は、保険会社経由で専門業者に取付けをお願いする事もできます。(取付けは有料)
4社のドライブレコーダー特約付き自動車保険
ドライブレコーダー特約付きの自動車保険を提供している4社の保険内容ですが、概ね今までの説明になります。
サービス(機能)が保険会社によって違いがありますので、各社の詳細は、下記の公式サイトで確認して下さい。
下記に紹介する保険会社4社とも、ドライブレコーダー特約付きの自動車保険を提供していますが、
2019年1月からサービスを開始した、下記①、②の2社のサービス機能が現在のところ一番のお薦めだと感じています。
②三井住友海上の「GK見守るクルマの保険(ドラレコ型)」
③東京海上日動の「ドライブエージェントパーソナル」
④損保ジャパン日本興和の「DRIVING!」
まとめ
定年退職した、または定年を目前に控えている世代は、親が高齢世代に近づいています。
親の世代には車を運転して欲しくないのが本音ですが、どうしても高齢世代の親が車を運転しなければならない場合、少しでも安心できる環境に置きたいとの思いから、ドライブレコーダー特約付きの自動車保険を調べてみました。
現在のところ、ドライブレコーダー特約付き自動車保険を提供しているのは上記4社だけです。基本サービス機能としては、4社とも大きな違いはないと思いますが、やはり2019年1月から開始した2社のサービス機能が、いいなと思いますね。
私は、だいぶ前から車にドライブレコーダーを自前にで取りつけているため、通常の自動車保険に加入しています。また、車を新車に買い替えた時も、ドライブレコーダーを新車に付け替えました。
そもそも、今回の記事を書くまでドライブレコーダー特約付きの自動車保険という商品を知りませんでした。
次回、車を買い替える際は、このドライブレコーダー特約付きの自動車保険に切替えるのも、ありかなと思い始めています。