内館牧子さん著作の小説『終わった人』の映画製作が完了して、いよいよ2018/6/9(土)に劇場公開されます。

折角なのでこれを契機に、定年退職で「得るもの/失うもの」は何かを、すこし掘り下げてみたいと思います。

定年退職で「得るもの/失うもの」は何か?

永年に会社員(サラリーマン)として働いていた人(男女とも)が、定年退職によって得るものは何か、私なりに考えてみました。

 ・毎日が日曜日になり、使いきれない「自由な時間」を得る
 ・定年後の「自分の生き方・進む道」を自分で選択できる
 ・退職金(多い人/少ない人/無い人 いろいろでしょうね?)
 ・家のローン完済(人により定年後もローン返済が続く人もいますね)

一方、定年退職で失うもは何でしょうか? これも私の私見ですが、

 ・仕事
 ・収入(公的年金以外の収入)
 ・肩書(地位)
 ・現役時代の名刺
 ・仕事に関連した人間関係
 ・交際費(現役時代に交際費が使えた立場の人は、これは痛い)
 ・毎日の定期的なスケジュール
 ・家庭での居場所
 ・夢
 ・生きる事へのモチベーション(いわゆる「燃え尽き症候群」)
   →精神科の世界では定年症候群と呼んでいるようですね

圭一
こうして見ると、圧倒的に「失うもの」が多いですね!!
その中でも「燃え尽き症候群」になると、何もかもがドツボの状態になりますね?!

「毎日が日曜日で、現役時代には出来なかったいろいろな事に挑戦する」というような日々の生活も、暫くは快適な時間ですが、それも定年退職後の1~2ヶ月程度で終わりになりそうです。

収入が無くなり、仕事が無くなり、職場での人間関係が無くなり、果ては家庭での居場所が無くなり始めると、生きる事へのモチベーションもドンドン低下していきます、その結果うつ病などを発症したら、完全にアウトではないでしょうか?

定年後の「自分の生き方・進む道」を自分で選択できる

完全にアウトにならないためにも「自分の生き方・進む道」を、逆転の発想で乗り切る事は出来ないでしょうか?

まずは、収入面ですが、
公的年金以外の収入が無くなると「公的年金+預貯金の取崩し > 生活費等の支出」になります。平均寿命で計算しても「預貯金の取崩し額」は、かなり高額になることが分かっています。(自分が、いつまで生きるかは誰も分かりませんので?)

そこで「公的年金+別収入 > 生活費」にする対策を取りたいところです。
そう「対策」とは、別収入が得られる「新たに仕事」を始めることです。
別収入と言っても、そんなに大きな額ではなく、月に10万~20万円程度の収入で良いのでないでしょうか?

圭一
・・収入は少ないかもしれませんが、リスクも少ない仕事を選択したいものです。

「新たに仕事」を始めることができれば、
定年退職で一旦は失った、仕事・収入・夢・やりがい・生きる事のモチベーションが少しづつ復活し、家庭での居場所も戻ってくるのではないでしょうか?

若い人にとっては遠い未来の話なので、到底考えられないと思いますが、現在 現役世代の人でも「定年退職」は必ずやって来ます。「定年退職」は人生にとっておおいに衝撃的なイベントなのです。

だからこそ、40歳代~50歳代のうちに、「新たな仕事を副業」として挑戦する事をお勧めしたいですね!
既に、定年退職された方でも「新たな仕事」へ挑戦することで、一旦は失ったものを取り戻し、人生のいきがいを得る事ができるように思います。

内館牧子さん著作の『終わった人』が面白い

話は変わりますが、
内館牧子さん著作の小説『終わった人』が、これから定年退職を迎える人、既に定年退職した人への応援歌の様にも感じられるので、是非読まれることを推奨します。(コミカルな部分もありますが、かなり衝撃的な内容でもあります)

小説の前半部のあらすじを少々書きます。
「定年って生前葬だな」という衝撃的な一文から本書は始まりました。
主人公の田代壮介は、大手銀行の出世コースから外れ子会社に出向させられ、そのまま定年を迎えたました。

仕事一筋だった主人公ですが、図書館通いやジムで体を鍛えることは、いかにも年寄りじみていて抵抗があり、どんな仕事でもいいから働きたいと職探しをしてみるが、高学歴や立派な職歴がかえって邪魔をしてうまくいかない。

ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回し始めます。これが、主人公の運命を翻弄することになるとも知らずに。
リタイアした世代の今日的問題であり、現役世代にも将来避けられない、かなり普遍的なテーマを扱った小説になっていると思います。

  本  :「終わった人」単行本(ソフトカバー) – 2015/9/17
  著者 :内館牧子
  出版社:講談社

下記は、当ブログの関連記事です。宜しかったら見て下さい。

映画『終わった人』が劇場公開されます

更に話は移りますが、
内館牧子さん原作の『終わった人』が映画になり、2018/6/9(土)に劇場公開されるようです。
映画『終わった人』の公式サイトを見る限り、かなり面白そうなので、私も是非見に行きたいと思います。

映画のタイトルは小説と同じで『終わった人』。映画のサブタイトルは「定年を迎えた男のまだまだ終われない人生の奮闘記!!!」となっているようです。 以下の文言も、映画のキャッチコピーのようです。

夢なし 趣味なし 仕事なし そして、わが家に居場所なし!!

    主演 :舘ひろし・黒木瞳
    監督 :中田秀夫
    脚本 :根本ノンジ
    配給 :東映
     出典元:映画『終わった人』公式サイト

主人公・田代壮介役の舘ひろしさんといえば、私のイメージとしては、「西部警察」や「あぶない刑事」シリーズなどで演じたスタイリッシュでハードボイルドな役柄ばかりですが、今回の役柄は、小説の内容からすれば、出世コースから外れて定年を迎えたかなり「情けない男」になりますね。いったいどのように演じてくれるのでしょうか?

妻・田代千草役の黒木瞳さんと舘ひろしさんは、なんと映画初共演だそうです。夫婦としてどんな絡みになるのか楽しみです。

そして、監督の中田秀夫さんですが『リング』『仄暗い水の底から』など数々のホラー作品を撮られた人ですが、今回はコミカルなものに初挑戦になったそうです。 実は、原作に惚れ込み「本当に撮りたかった作品」で、監督自らが映画化権を取得して、並々ならぬ想いが込められている作品になっているようです。

今井美樹さんの新曲「あなたはあなたのままでいい」が、映画『終わった人』の主題歌に

映画の主題歌は今井美樹さんが歌い、布袋寅泰さんが作詞・作曲を手掛けたとの事。
布袋寅泰さんは、この映画の台本を読み込んだ上で、この映画のために書き下ろした一曲「あなたはあなたのままでいい」となったようです。
夫婦の想いが込められた渾身の楽曲となっており、本作のラストを温かに彩るそうです。

「あなたはあなたのままでいい」の楽曲は、2018/6/6(水)に発売される3年ぶり20枚目のオリジナルアルバム『Sky』に収録されるとの事です。

今井美樹さんの「あなたはあなたのままでいい」Music Videoの動画が、YouTubeサイトにありました。お楽しみください。
  出典元:今井美樹さん「あなたはあなたのままでいい」Music Vide
     (YouTube動画で、すぐに音が出ますので注意して下さい)

最後に

私も現役時代に、定年退職で失うものが多いのは想像していましたが、その内容は想像以上でした。

現役時代の人生も大変長いですが、人生100年時代を迎えると言われているこれからは、定年後の人生も大変長いと思います。それに加えて「収入・仕事・職場での人間関係・家庭での居場所」が無くなったら、どの様に生きていけばいいのでしょうね?

今回の小説及び映画の『終わった人』は、もろもろのことを考える機会を頂いたと捉えました。

圭一
あ、それと今井美樹さんの楽曲「あなたはあなたのままでいい」、柔らかな歌声で素晴らしかったです。皆さんも聞いてみて下さい。