リンダ・グラットンさんの著作から「人生100年時代」が有名になりましたが、そのリンダ・グラットンさんは『65歳に引退して、それまでの資産で残りの人生を暮らすのは現実的じゃない』とも語っています。(出典元:HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN リンダ・グラットン×糸井重里 寿命100年時代をどう生きる?

そこで、定年後の長い人生を生き抜くためにはどうすれば良いか、「起業」という選択肢も考えてみました。

人生100年時代に備えて

最近、人生100年時代と言われ始めていますが、その為には、どの様な「備え」が必要になるのでしょうか?

定年退職して年金を受給する頃は、収入が公的年金だけになり「収入額 < 支出額」の構図になります。これを補うために「収入額+自己資金 > 支出額」となり、自己資金は預貯金から補填(預貯金の取り崩し)になります。

寿命がどんどん伸びている現在では、現役時代に準備する自己資金は、ますます増大傾向ですね。
最近の調査によると、ある程度余裕のある生活を送るには、自己資金額は4,000万円以上必要とも言われています。

人生100年時代を迎え定年後の"資金的な備え"を、どのような方法で準備することが出来るのか考えてみます。

  ・公的年金の受給額を増やす対策をとる
  ・個人的に小さな会社を買う
  ・「自分年金」の仕組みを作る

公的年金の受給額を増やす対策

将来の公的年金の受給額を増やすために、公的制度をフルに活用して定年退職後の"資金的な備え"を行う方法があります。

1.厚生年金に積極的に加入する

将来の年金額を増やすためには、厚生年金に積極的に加入することが、かなり現実的な方法だと思います。

もちろん、厚生年金保険料を負担しなければならないので、働いている期間の収入は減ることになりますが、厚生年金は加入すれば収入に応じて将来の年金額(老齢厚生年金)がほぼ確実に増えます。

働けるうちに少しでも年金額を増やす対策としては有効な方法だと思います。現にパートなど短時間労働者などは「将来の年金額を増やしたい」との理由から、厚生年金の加入が増加傾向にあるようです。

2.税制優遇が大きいiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入する

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、毎月一定金額(最低額 5,000円以上で1,000円単位)を積立て、あらかじめ用意された金融商品(定期預金・保険商品・投資信託)で自ら運用し、運用成績によって将来の年金額を増やすことができ、60歳以降に年金または一時金で受給できる、自分で作る公的な年金制度の一つです。(60歳になるまで、引き出しできません)

iDeCoは、2017年1月の税制改正によって、自営業者、公務員、会社員、専業主婦など、20歳以上60歳未満の全国民が利用できるようになりました。

iDeCoの最大の特徴は、積立金が所得控除の対象で節税になり、運用利益も非課税という美味しい一面もあります。iDeCoは老後資金を蓄えつつ、節税になるという大変お得な制度といえます。
以下は、iDeCoに関連する当サイトの参考記事です。

上記のような公的制度を利用した年金受給額を増やす方法は、現役時代の早い時期からスタートするのがベターだと思います。

3.公的年金の受給開始時期を繰下げる

公的年金は、原則65歳から受給できますが、受給開始時期を70歳まで繰下げれば年金額が最大42%増える、という大変お得な制度です。

健康に自信があり長生きできると思えば、年金の受給開始時期を繰下げる方法も検討する価値があると思います。受給開始年齢を70歳とした場合、65歳から受給している人と比較して、5年間受給していない期間を換算すると、81歳まで長生きすれば受給総額がトントンになります。公的年金は終身に渡って受給できるため、年金の繰下げ制度は、81歳を超えればドンドンお得になります。

但し、受給開始時期を繰下げるデメリットは、受給金額が増額されることによって所得税や社会保険料が高くなることです。
下記は、当サイトの関連する記事です。参考までにどうぞ。

受給開始を繰下げることで、65歳から受給開始を繰下げた歳まで年金が無しになるので、定年後から年金受給開始までの生活を維持できる老後資金の蓄えが必要になります。そのためには、定年後も仕事を続けて老後資金を増やすことが肝心だと思います。

個人的に小さな会社を買う

三戸政和さんはその著書『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』のなかで、現役時代の早い時期から資金を貯めて、40歳~50歳代のうちに中小企業を買収して、自らオーナー社長となればいい、と衝撃的な提案をされています。

一流企業に勤めて一生懸命働いてまだまだ働けるのに、60歳~65歳で定年退職するというのは、あまりにも早過ぎる。元気に働けるうちはバリバリ働き、その間に中小企業を買収してオーナー社長になり、70歳ぐらいまで社長をすれば、豊かな老後を過ごすのに十分な老後資金を作るのは全く難しいことではない、と三戸政和さんは提案されています。

出典元:『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門(講談社+α新書)』

かなり斬新的な提案です。定年退職を見据えた資産形成としての選択肢の一つになるとは思います。特に異論はありませんが、私自身はこの方法は、向いてないと思いました。

それは、300万円程度で買収できる将来性のある小さな会社を見つける基準が難しいこと。さらに、オーナー社長としての金銭的なリスクが発生することも想定しなければならないこと、などです。

買収した会社の業績が上向きの時は、会社の資産が蓄積されますが、一旦業績が下降線をたどれば、小さな会社が銀行から借入する場合は、ほとんど社長の個人保証が必要になるはずですよね。そのリスクは、なかなか怖いものがあります。

圭一
私には向いてないな!・・あくまで私見ですが・・

興味ある方は、上記著書を読んでみて下さい。

「自分年金」の仕組みを作る/起業

現在、現役世代である40歳~50歳代の方であれば、

 ・今までの長い人生の経験を活かし
 ・その経験に基づいた知識・知恵を価値ある情報として提供し
 ・多くの利益を追求することなく(そこそこの売上で折り合い)
 ・情報提供の場所として、ブログを構築する

現役時代は「副業」としてブログを運営し、定年後はこれを本業として「起業」してしまう。どうでしょうか?

現役時代の40歳~50歳代から「副業」として、ブログを開設して、数ヵ月後~数年後を目途に数百記事程度を投稿し、価値のある情報提供が出来れば、そこそこのアクセスが集まり、ブログ(サイト)の評価が高まれば、記事に見合った商品を紹介することで、サイトから収入を得ることは十分に可能だと思っています。

特定のテーマで価値のある記事を書き続けさえすれば、必ず読者が集まり、読者との信頼関係が深まれば、同じ商品を紹介している別サイトよりも、あなたのサイトから商品を購入してくれる確立が高まります。 このサイトを私は「自分年金」と位置付けています。

「自分年金」の仕組みが構築できれば「公的年金+自分年金 > 支出」の構図になると思っています。

まとめ

三戸政和さんの著書では『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』と衝撃的なアイデアを提案されていますが、斬新的過ぎてそのままはちょっと受け取れませんでした。

公的年金の受給額を増やす対策は、堅実的な「備え」として良いと思います。但し、現役時代の、それも早い時期からの取り組みが必要になりますね。早くから、その対策に気付き実践している人は定年後もいい人生を送れる気がします。

一方、「自分年金」の仕組み作りは、現在 現役世代の40歳~50歳代の方でも、これから実践できる「備え」になるとの思いから、今回の記事にしてみました。

圭一
・・私は、現在この方法でチャレンジしています・・
  ・・まだ売上ゼロなので、まったく説得力がありませんが・・

さらに、老後資金のために準備している預貯金は、突発的な支出に備えて確保できるのではないでしょうか?